Testi&Montanelli:MARGOT(マルゴー)

  • 2018.10.12 Friday
  • 19:12
こんばんは。Natt Leather(ナットレザー)、店長の高橋です(^^)

本日も前回に引き続き、新商品の紹介をさせていただきます。

ご紹介するのはイタリア・トスカーナのタンナーで、Testi&Montanelli(テスティ&モンタネリ)社のMARGOT(マルゴー)という革です。

テスティ社というのは、当店ではニュータンナーになりますね(^^)

すみません、今回は手元にタンナーサンプルが無いので、まずはカットをご覧いただこうと思います。

今回入荷しているのは写真の4色で、左からイエロー、コバルトブルー、ブラウン、ダークブラウンになります。

IMG_4024.JPG

このカットは商談時のもので、もうすこし大きく切ってもらったんですが、切って配ってたら小さくなってしまいました;

4色のカットレザーは掲載済みです。

こちらからご覧ください。

カテゴリー:革(カット) > MARGOT(マルゴー)

あとブラックがあるんですが、ちょうど在庫切れでカットレザーの入荷はすこし後になります。

こちらがブラックです。ブラックは写真だとやや加工が伝わりにくいかもしれません(゜゜;)

IMG_4023.JPG

こちらのマルゴーは、タンニン鞣しのダブルショルダーで、銀面に特徴的な加工を施してあります。

銀スリのような雰囲気なのですが、すこしだけスクラッチ(引っかき傷)加工が入ってます。

原厚は2.3mm前後で、銀面はややドライな質感に見えますが、しなやかさがあります。

お気付きになる方も多いと思うので、先に書いてしまいますが、こちらはバダラッシィのプエブロという革と同じ加工になってます。

上の写真だと色の出が分かりにくそうなので、各カラーの写真を撮影しました。

イエローです。実物はもうすこし黄色が強いです;

IMG_2692.JPG

こちらはコバルトブルー。

IMG_2671.JPG

ブラウン。

IMG_2693.JPG

ダークブラウンです。

IMG_2699.JPG

ブラウンとダークブラウンを重ねてみました。

IMG_2700.JPG

けっきょく分かりにくいですかね(゜゜;)スミマセン...

サンプルもご用意してますので、ぜひ実際に触ってみてください。

IMG_4036.JPG


サンプルはこちらからどうぞ。

【サンプル】マルゴー (1枚)


今回初めての取り扱いになるテスティ社は、タンニン鞣し協会には所属していませんが、所在地はイタリアのトスカーナ、その中でもタンナーの密集地域である、ポンテ・ア・エゴラになります。

場所を聞いたらワルピエとかモンタナとかのご近所みたいで、たぶんテンペスティとかブレターニャも近い距離にあると思います。

残念ながらこのテスティ社はウェブサイトがないらしいんですが、リネアペレにもよく出展してるみたいです。

今年12月の東京レザーフェアにも来てくれるみたいなので、今後国内でのテスティ社の取り扱いも増えるかもしれないですね。

店長高橋も会うのが楽しみです(^^)

(サンプル持ってきてくれていたら、その時もらってきます!)


さてこの革なんですが、この特徴的な加工は、エイジング後もわずかに引っかき傷のような跡が残るんですよね。

この加工は先にプエブロと同じと書きましたが、実は当店にも開店以来、「プエブロ取り扱ったりしないの?」とお問い合わせをたくさんいただいておりました。

ただ大変申し訳ありません、プエブロに限らないんですが、バダラッシィとワルピエの革については当店で取り扱いをすることは一切ございません。

理由はいくつかあるんですが、1番は「面白くなさそう」だからです。

せっかくお声がけをたくさんいただいているのに、こんなわがままな理由で本当にすみませんm(_ _)m汗

日本ではプエブロは抜群の知名度を誇る特別な革ですが、トスカーナの中ではそういうわけではないので、ほかのタンナーでも同じ加工の革は生産可能です。

論より証拠というわけではありませんが、ご覧いただいた通りですね。

「おいおいそれってコピー品なんじゃないの?劣化版のさぁ〜^^;」と心配なさる方もいらっしゃるかもしれませんが、革質としても同等だと思ってもらって大丈夫です。


革質については、店長高橋が下手な文章を並べるよりも、論より証拠と行きたいと思います。

冒頭で見ていただいたカットですが、今度は断面をご覧ください。

IMG_4037.JPG

伝わっているか不安ですが、この革はカッターでカットしただけで、断面がピカピカになります。

もはや説明の必要もないことですが、タンニン革のコバは、線維密度が高く、そこにタンニンがしっかりと吸着していれば、切っただけでもツヤがでます。

当店のチップサンプルも断面をご覧いただきましょう。

IMG_4040.JPG

この角度の方が分かりやすいでしょうか?(写真下手ですみません;)

IMG_4041.JPG

こんな感じでツヤが出てます。(伝わってなかったら本当にすみません;;)

せっかくなので、カットのコバをちょっと磨いてみたいと思います。

まずはコバのヘリを落とします。

IMG_4059.JPG

ヘリを銀床両面落としました。

IMG_4061.JPG

コバに水を含ませました。

IMG_4062.JPG

IMG_4063.JPG

スリッカーで磨いた状態がこちらです。

IMG_4065.JPG

水を含ませて磨いただけですがツヤツヤです。

IMG_4067.JPG

伝わっていますかね(゜゜;)

IMG_4068.JPG

最後の3枚はコバ処理剤(トコノール)を付けて再度磨いた状態です。

IMG_4082.JPG

トコノールちょっとはみ出してました(-_-;)ヘタ...

IMG_4085.JPG

コバの断面は着色していませんが、この革は芯まで色が入っているので、こんな感じで少し濃く見えます。

IMG_4091.JPG

どうでしょう、伝わりましたでしょうか?(゜゜;)

(ピント合ってない写真もあって見づらいですね;すみません;;)

伝わっている前提で参りますが、ご覧いただいた通り、この革はコバの磨きもしやすい、非常に上質なタンニン革です。

実のところ、これはこの革が特別というわけではなく、言うなればトスカーナタンナーの標準品質です。

革質というのは原皮質に依存します。(この場合の革質は繊維密度の方を指していると思ってください。)

理由は非常に単純で、革は原皮のコラーゲン線維に種々の物質が吸着することで出来るわけですが、このコラーゲン線維は、変質(微生物による分解・腐敗)をきたすことで減ることはあっても、後から増えたりはしません。

生皮になった時点で、コラーゲン線維の量も上限が決まります。

鞣剤の種類や仕上げによって、得られる革の特性・特徴は変わりますが、革の繊維密度や鞣剤の吸着量の上限は原皮時点で決まってしまうということですね。

つまり鞣しの差で、原皮のポテンシャル(コラーゲン線維の量)を上回ることはないということです。

個人的な考えでは、鞣しは革質を左右するものではなく、あくまでも用途にあった『鞣し分け』という概念があるのみだと思っています。

例えば靴底用のソールレザーで手袋を作ったりはしませんし、逆も然りですね。

先ほどトスカーナタンナーの標準品質と書きましたが、トスカーナ辺りでタンニン鞣しをおこなっているタンナーが取り扱っている原皮は、品質がほとんど一緒です。

これは当店のブログでも書くのは初めてかもしれませんが、そもそもトスカーナ辺りのタンナーが取引してる原皮商が大体同じところなんですよね。

なのでタンニン鞣し協会や、協会所属以外のタンナーでも、革質には差があまりありません。

「プエブロを使ってみたいなぁ〜」という方はぜひテスティのマルゴーも試してみてくださいね(^^)


また思ったより長くなってしまったので、商品ページをもう一度貼っておきますね(゜゜;)

カテゴリー:革(カット) > MARGOT(マルゴー)

【サンプル】マルゴー (1枚)


次回はアズ―ラのタンナーサンプルをご覧いただこうかと思っています。

サンプルの数が多いので何回かに分ける予定なのですが、アズーラファンの方はご期待ください(^^)

ご覧いただきありがとうございました!


Natt Leather(ナットレザー)
店長 高橋 浩幸
http://leather-material.com
info@leather-material.com
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